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しまねこしねま
2002.11
2002.11 鑑賞作品
11月中に観た映画です。わかりやすく★表示しました。
映画館でみたもの
ビデオ・DVDやテレビでみたもの
●スパイダー/コレクター2
★★★★☆
2001.アメリカ/◎監督...リー・タマホリ
◎出演...モーガン・フリーマン、モニカ・ポッター、M・ウィンコット
◎STORY...ワシントンD.C.の一流私立学校で白昼堂々、上院議員の娘が誘拐された。2年もの間教師になりすまし周到な計画を立てた男、ソンジによる完全な犯罪だった。彼はこのゲームを完成させる相手として、アレックス・クロスを指名。クロスは事件を防げなかったシークレット・サービスのジェジーと共に、張り巡らされた蜘蛛の糸のようなこの難事件に挑んでいくが…。
◎それほどフクザツな話ではない。はっきりいってよくあるストーリーだがフリーマンの存在感がすごいし、うまく作ってあって「コレクター」をみていなくても最後まで一気に見せてくれる。この「一気に見る」のに103分という時間はいい。余裕ってかんじ。これは思うにちょうど、テレビの2時間ドラマの正味タイムと同じくらいかもしれない。
●コレクター
★★★☆☆
1997.アメリカ/◎監督...ゲイリー・フレダー
◎出演...モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケーリー・エルウェス
◎STORY...ノースカロライナでおこる連続女子大生誘拐事件。ワシントンDC署の科学捜査専門の刑事クロスの姪ナオミもその被害者になったことを知り現地へ。冷ややかな現場刑事らとは別に、奇跡的に自力で脱出し生還した被害者ケイトとともに独自に捜査する。
◎ケイトが脱出するシーン、犯人のことを思い出すところはとてもこわい。実際犯罪の被害者になって心に傷を負うということはああいうかんじなのだと思う。モーガン・フリーマンの存在感がすごい。この人はいろんな作品で存在感をふりまいているが、案外単独で主役というのはないように思う。たいてい2番手か3番手で目立っているってかんじで・・「コレクター」シリーズは文句なし、フリーマンの映画だね。ケイト役は「ダブル・ジョパディー」のアシュレイ・ジャッドでした。強かった。
●キューティ・ブロンド
★★★☆☆
2001.アメリカ/◎監督...ロバート・ルケティック
◎出演...リーズ・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン
◎STORY...西海岸の女子大生エルは「ブロンド」すなわち頭がカラッポで胸が大きくておしゃれやデートのことしか考えてない女の子の代名詞。名家の御曹司のボーイフレンドがいるが、彼はハーバードのロースクールへ行くのを機会にエルをふってしまう。エルは自分もハーバードに入学して彼にふさわしい女になる決心をするのだった!
◎人生なにがきっかけでどうころぶかわかんないってことでしょう~。やってみたら思わぬ才能があるとか。ともかく、やってみないことにはわかんないものですね。ウィザースプーンの明るさがとてもアメリカ的でいいと思う。力をぬいて楽しめる作品だと思う。
●ドメスティック・フィアー
★★★★☆
2001.アメリカ/◎監督...ハロルド・ベッカー
◎出演...ジョン・トラボルタ、ビンス・ボーン、テリー・ポロ
◎STORY...船大工のフランクには離婚した妻との間に息子がいた。彼女が再婚することになった相手は表向きは町の人格者だが、実は前科者。彼の殺人現場を見てしまった息子に危険が迫るが誰も息子のいうことを信じない。フランクは息子を守れるのか??
◎最近悪役の多かったトラボルタだが、久々にほのぼのとしたパパ役を演じていた。なんか、意識してやってたようなかんじも??この、前科モノの継父役でもよかったかもしれないが、あんまり悪役イメージが定着するのもまずいしね。大人が悪役で脅されるのが子供だと、単純に視覚的な大小で「恐怖」というものが増幅されて感じられるように思える。この作品の場合助けてくれるパパの存在も大柄なトラボルタというわけで、見た目わかりやすい!ともかく、この作品はすごくどきどきモノでした。「パニックルーム」もこのくらいはらはらさせてくれればよかったんですけどね。おもしろかったです。
●サウンド・オブ・サイレンス
★★☆☆☆
2001.アメリカ/◎監督...ゲーリー・フレダー
◎出演...マイケル・ダグラス、ショーン・ビーン、B・マーフィー
◎STORY...精神科医の娘が誘拐された。犯人のねらいはは彼が診た多重人格少女の頭の中の6桁の数字。ききださなければ娘の命はない。タイムリミットが迫る。
◎マイケル・ダグラスには最近どうもやられている。「トラフィック」も「ワンダーボーイズ」も期待していたけどもひとつだった・・これもだ。ちょっと都合よすぎないかなあ~?アパートだよ。大人二人がいてどうしてうかうかとドアチェーン切られて娘誘拐されてカメラまでしかけられちゃう?他にもいろいろとありますがネタバレになるので書かないでおきます。ははは~。多重人格少女はかなり名演でした。ちょっとこわかった。
●満月 MR.MOONLIGHT
★★★☆☆
1991.日本(松竹)/◎監督...大森一樹
◎出演...時任三郎、原田知世、加藤治子、石黒賢、日下武史、天宮良
◎STORY...現代の札幌にタイムスリップした江戸時代の武士、小弥太と、高校教師まりの、恋と冒険を描いたファンタジー。
◎江戸時代の武士にしてはデカいけど、野性的なカオが現代と浮いていて、この頃の時任三郎はすごくかっこいい。原田知世はやっぱヘタだ。原作を読んでないけれど、あんなに気の強そうな役は違和感があった。乱暴な言葉遣いも板についてないのでおかしい。でもまずまずおもしろかったかな。
●ボルケーノ
★★★☆☆
1997.アメリカ(松竹)/◎監督...ミック・ジャクソン
◎出演...トミー・リー・ジョーンズ、アン・ヘッシュ、ギャビー・ホフマン、ドン・チードル
◎STORY...ロサンゼルスの観光名所ラ・ブレアにある公園のタール池からある日突然マグマが噴出する。ひたすら突き進む溶岩。ロス郡危機管理局(EOC)のローク局長は被害を食い止めるために奔走する。
◎どこまでがCGかわかんないくらい迫力がある。溶岩ってコワイ~。しかし、それにつけてもあのどでかいビルを20分で倒すというのはちとムリがありませんかね?NHKでやってましたよね、「20分で晩ごはん」。晩ごはんのしたくするんでもあんなにあたふたするのに~・・・
●アベンジャーズ
★★★☆☆
1998.アメリカ(松竹)/◎監督...ジェレマイア・チェチック
◎出演...レイフ・ファインズ、ユマ・サーマン、ショーン・コネリー、パトリック・マクニー、ジム・ブロードベント
◎STORY...’60代に人気だったTVドラマ「おしゃれ(秘)探偵」のリメイク。イギリス政府の極秘諜報機関ミニストリーのエージェント、スティードと女性気象学者ピールが、気象を操る天才科学者の陰謀に挑む。
◎ポップなかんじで現実離れした楽しさ。ユマ・サーマンの人間離れした美しさがよりいっそうそのムードをもりあげているかんじ。悪役一味が会社で会議をするのに、色とりどりのかわいいくまのきぐるみを着ているところがあって、それがとってもかわいかった。やっぱり着ぐるみというのはかわいい~。日本の会社でも会議のとき着ぐるみ着てやったらどうでしょうね。「意見のある人!」「ハイ!」ってくまが手をあげたりしたらすごくかわいいなあ~~~
●アザーズ
★★★★☆
2001.アメリカ・スペイン・フランス(松竹)/◎監督...アレハンドロ・アメナーバル
◎出演...ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、アラキナ・マン
◎STORY...1945年、イギリスの孤島に建つ古い屋敷で戦地に行った夫の帰りを待つ美しい人妻グレース。2人の子供は極度の光アレルギーで光を遮断した生活を余儀なくされている。ある日彼女の元に3人の使用人が現れる。その日から屋敷では怪現象が起こり始める。
◎キッドマンが、神経質で今にもこわれそうなガラス細工のように美しい人妻、しかもちょっと古い時代設定にもぴったり。彼女の冷たそうな指先や表情からえたいのしれない恐怖とか緊張や悲壮感がぴりぴりと伝わってくる。まさに彼女あっての映画だと思う。人って死んだらいったいどうなるんだろう。昔からいろいろ言われているけど、やはりこれはわからない。
●MIBII
★★★★☆
2002.アメリカ(松竹)/◎監督...バリー・ソネンフェルド
◎出演...トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス、ララ・フリン・ボイル
◎STORY...MIBのエリート捜査官として退屈な日々を送るJの前にセクシーなエイリアン、サーリーナが現れ、MIB本部を乗っ取る。頼みの綱はかつての相棒Kだが彼は捜査官時代の記憶を消され、郵便局員として生きていた。
◎すっきり、ストレスなしに見られる作品。相変わらずSFXもきれいだし、とっても自然。ピザショップのバイトの女の子役がとてもキュートでした。あと、犬(フランク)が面白い。途中でエイリアンとしてマイケル・ジャクソンの映像(もちろんSFXだと思うけど)がでてきた。たしかにマイケルはエイリアンぽい!
●イギリスから来た男
★★★☆☆
1999.アメリカ(松竹)/◎監督...スティーヴン・ソダーバーグ
◎出演...テレンス・スタンプ、ピーター・フォンダ、レスリー・アン・ウォーレン、ルイス・ガズマン
◎STORY...娘の事故死を知らせた手紙を受け取ったウィルソンという男がロスにやってくる。彼女の死の背景にはシンジケートによるヘロイン密売、そしてひとりの男がからんでいた。
◎これって60年代の映画なのかな?とときおりほんとに錯覚してしまうくらい徹底して独特の美的感覚が貫かれている。でもイマっぽい部分もかんじられて不思議なオシャレ感だ。ソダーバーグってかなりナルシストじゃないかしらん、とふと思ったりして。テレンス・スタンプがしぶい!
●少林サッカー
★★★☆☆
2001.香港(松竹)/◎監督...チャウ・シンチー、リー・リクチー
◎出演...チャウ・シンチー、ン・マンタ、ビッキー・チャオ、リン・ズーソォン
◎STORY...かつて「黄金の右足」と呼ばれながら選手生命を絶たれた元サッカー選手のファン。ある日少林拳を信奉しる青年シンと出会う。彼の驚異的な脚力にほれこんだファンは、シンの兄弟弟子たちを集めてサッカーチームを作ろうとする。
◎サッカーチームを作るまでがなんか、おもしろかった。あと、練習試合でみんながそれぞれの力にめざめるところがイイ。練習試合といえば、ひざまづかせて足蹴にするとか、パンツをかぶらせるとか、中国の人は「恥をかかせる」ってことが相手をいちばんいためつけることだっていうのがあるみたいですね。文化大革命なんかのときでも、みんなの前でへんなことやらされたりしてたよね。お国柄、を感じたな。でもいわれているほど面白いとはおもえなかったです。いろんな能力の人がいて仲間を訪ねて歩くなんて、ロールプレイングゲームみたいでおもしろい。「鉄の頭」の人いい!あとキーパー、ブルース・リーに似てる~。普段からモノマネしてるんだろうな。(笑)
●ニューヨークの恋人
★★★☆☆
2001.アメリカ/◎監督...ジェームス・マンゴールド
◎出演...メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマン、リーブ・シュレーバー
◎STORY...仕事にも恋にも疲れたケイトの前に、突然1876年からタイムスリップしてきたという不思議な青年レオパルドが現れる。クラシックな装いで完璧な王立英語を話す彼、そのゆったりしたペースにケイトは次第にひかれていく。
◎時を越えた運命の恋人、かあ~。さすがラブコメの女王ともなると、いろいろみせてくれるのである。彼の腕の中でとろりんと疲れて眠ってしまうかわいい姿や、ばりばりのキャリアウーマンとしてのかっこいいニューヨーカー姿やら、ドレスアップ姿もあまり作り過ぎないおしゃれなもので素敵。「シティ・オブ・エンジェル」や「ユー・ガッタ・メール」と比べると断然本作の方がメグがかわいらしくみえたがどうだろう。ケイトの住んでたアパートがかわいかったなあ~。あのせいもあるかもしれない。
●どですかでん
★★★★★
1970.日本(四騎の会)/◎監督...黒澤明
◎出演...頭師佳孝、伴淳三郎、田中邦衛、井川比佐志、三波伸介、三谷昇
◎STORY...敗残者の吹き溜まりのような「町」。そこに暮す様々な人の姿を温かな視点で描いた、山本周五郎「季節のない町」を豊かな色彩で映画化。
◎黒澤明が画才に秀でていたというのはまちがいないだろう。バラックを彩る色、「電車バカ」の家一面に貼られた電車の絵、そして芥川比呂志と奈良岡朋子が再会した室内のシーンなどは、フェルメールの絵のようだ。話は、山本周五郎の「季節のない町」を忠実に映画化していて、いくつかの印象的なエピソードをとりだしている。「プールのある家」--浮浪者の親子を描いたものは本でも映画でもやはり印象的で、これ以上ないほど汚いなりの浮浪者親子が「スペイン風」「スコットランド風」といつか自分たちが建てる家のことを語り合う様子は、マッチの火の中に夢を描くマッチ売りの少女のような哀しいメルヘンを感じる。
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